平成１７年１１月１５日　　厚生労働省

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。これまでヒトに感染しなかったインフルエンザウイルスがその性質を（変異）変え、ヒトへ感染するようになり、、そしてまたヒトからヒトへ感染するようになるといわゆる新型インフルエンザが出現することになります。
平成１５年１２月以降、タイ、ベトナム、インドネシアなどの東南アジアにおいて、通常ヒトには感染することのない鳥インフルエンザに１２５人が感染し、これまでに６４人の死者がでています。（２００５年１１月１０日現在）。これまでのところヒトからヒトへの感染は確認されていませんが、ヒトからヒトへ感染するウイルスへと変異し、世界的な流行（パンデミック）の可能性がでてきています。
そのためＷＨＯ（世界保健機構）では、平成１１年インフルエンザパンデミック計画を発行し、本年５月には、世界インフルエンザ事前対策計画が改訂され、ＷＨＯおよび各国の対応が示されました。厚生労働省では、新型インフルエンザの発生及びびまん延防止のために、平成９年の報告書に引き続き、平成１６年８月に基本方針としての報告書をとりまとめ、平成１７年感染症の予防の総合的な推進を図るための基本的指針及びインフルエンザに関する特定感染症予防指針を改定し、方針を定めました。また同年１０月には、新型インフルエンザ対策推進本部を設置し、そのための行動計画を策定しました。
国民の皆様が、新型インフルエンザについて正確にに理解し、その予防など冷静に対応できるよう新型インフルエンザに関するＱ＆Ａを作成しました。今後とも新型インフルエンザに関して、正確かつ迅速な情報提供に努めます。